311から3ヶ月が過ぎましたが、この間、被災地を赴き、被災者の方、現地で支援されている方のお話を伺うと共に、組織変革活動を通じて、経営者の方から、現場の第一線で活躍されているビジネスパーソンの方とも対話を重ねて参りました。
方々で復興支援の動きが生じている中で、多くの方との対話を通して、「今、起きていることは何か?本当に大切なことは何か?」を探し続けておりました。
その過程の中で、見えてきたこととしては、以下のような状況です。
1.被災地のリーダーの方、現地ボランティア団体のリーダーの方は、目の前の出来事・状況への対応に集中せざるを得ない状況が続いている
2.本格的な復興プランの検討が始まりつつあるが、利害が対立して意見がまとまらない状況が生まれ始めている
3.雇用の問題など本質的で難しい問題の目処は全くついていない
4.企業が被災地支援に乗り出しているものの、個別対応になっているため、支援可能な領域が限られている
5.被災地の方の中では、今後の行く末に対して、焦燥感が漂う一方で、被災地以外の方は、「募金と節電以外やれることがない」という無力感が蔓延している
6.各団体間、地域間で情報交換や意志疎通が必要だという認識はあるが、ほとんど実現できていない
7.状況が複雑すぎて、誰も全体像を把握出来ておらず、個別最適的な施策しか打てていない。
などなど。
これらの状況を鑑みた時に、求められていつつも、実現できていない取り組みがあるという結論にいたりました。
それは、
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『組織を超えて、リーダーが膝を突き合わせて話し合い、新しい未来を共に創る』
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です。
ここでいうリーダーとは、現地で活躍している被災地のリーダーの方や、ボランティア団体のリーダーの方はもちろんのこと、被災地以外の企業、学術・教育関係者、医療・福祉関係者、官公庁など様々な分野で活躍されている方々も含んでいます。
「いろんな人が、ただ集まって、話をしたところでどうなるというんだ?」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、同時に個々がバラバラに活動するこれまでのやり方では限界を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
バラバラで対応するが故に、「我々の出来ることはこの程度だ」という無力感を感じ、「あの人たちが何とかしてくれれば・・・」と淡い希望を抱き続けているのが現状なのではないかと思います。
様々なステークホルダーが一堂に会して、対話を深め、新しいやり方を見出すアプローチは、「マルチステークホルダーダイアログ」と呼ばれております。
これは、内戦後の復興、民族・宗教対立の解消といった難しい問題に対して、世界中で取り組みがなされており、数多くの事例も存在しております。
今こそ、この「マルチステークホルダーダイアログ」の実現が、日本にも求められているのではないかと思います。
その想いから、この度、2011年9月17日~19日までの3日間、山梨県清里清泉寮にて、以下のサミットを開催する運びとなりました。
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クロスボーダー・リーダーシップ・サミット2011
『被災地支援から、新しい未来の共創造Co-Creationへ』
~組織を超えてリーダーがつながる場~
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100人からなるリーダーが三日間、膝をつきあわせて、共に今の状況を感じ取り、新しい未来へのインスピレーションを得たところから、共にこれまでにはなかった取り組みにチャレンジする。
ここから、何が生まれるかはわかりませんが、心のどこかで誰しもが持っている「これを誰かがやればいいのに・・・」と思っているような本当に大切な取り組みが必ずや始まるという深い確信があります。
■開催概要
日時:2011年9月17日(土)~9月19日(月・祭日)
場所:山梨県清里清泉寮
参加費:
一般参加者:3.5万円(宿泊費、食費込み)
被災地居住で経済的な困難を抱えている方:
宿泊・食費・交通費共に無料
NPO/NGO/他ボランティア団体:1万円(宿泊費・食費込)※1
※1:現地支援実績に関しての簡単な審査をさせていただきます。
被災地から移動される方は、上限3.5万円まで交通費を支給いたします
定員:100名※2
※2:ステークホルダー毎に定員がございますので予めご了承ください
申込:http://presencing.worldchange.jp/201109.html
お問い合わせ先:
社団法人プレゼンシング・インスティテュート・コミュニティジャパンクロスボーダーリーダーシップサミット事務局
changelabo.info@gmail.com